営業職の社員を育てて業績を向上させたいなら社内セミナーの開催がおすすめです。効果的なセミナーを開催することによって営業マンとしてのスキルアップが期待でき、さらに多くの気づきが得られます。社内セミナーを開催するのであれば開催のコツや企画のポイントなどをしっかりと押さえて社員にとって有意義なセミナーにすることが必要です。ここでは営業向けのセミナーは何のためにあるのかという点を押さえセミナーを企画する上で大切なポイントなどについて解説していきます。

営業向けのセミナーは何のため?

セミナーを開催している企業はたくさんありますが、営業向けのセミナーの目的について社員がしっかりと理解しているとスキルアップが期待できます。営業向けのセミナーの目的は「営業力の強化」です。営業力を磨くためには、さまざまな要素が求められます。まず営業マンとしてヒアリング術を磨くことは欠かせません。営業というと「商品やサービスを売り込む」といったイメージが持たれがちです。しかし商品の魅力や特徴などを一方的に話し続ける営業マンは、なかなか契約を取ることができません。「商品の良さをお客様に丁寧にお伝えしているのに、どうして売り上げアップにつながらないのか」と悩んでいる営業マンは「お客様の話をしっかりと聞く」ことを特に意識することをおすすめします。お客様の話に耳を傾けることで本当にお客様が「欲しい」と思っているものが見えてくる場合があります。次にファーストアプローチの方法を磨くこともおすすめです。「ファーストアプローチ」とは「最初のお声かけ」と呼ばれるものです。ファーストアプローチについては「この場だから言える情報」「お客様に疑問を抱かせる言葉」を意識することがポイントです。ありきたりなファーストアプローチを使いまわししているのであれば、改善の必要があるといえるでしょう。また提案術を磨くと営業力が強化されます。提案術とは「商品の特徴を淡々と述べること」ではありません。お客様によって提案の方法を変えることも、営業マンの腕の見せどころといえます。続いて「クロージング術」を磨くことも大切です。クロージングとは、お客様からの合意を得ることです。なかなか業績につながらない営業マンはクロージングを急ぎがちといった特徴があります。クロージングのテクニックを身につけると業績につながる可能性がぐっと上がるでしょう。さらに営業向けのセミナーの要として「自分の能力の振り返りをする」ということが挙げられます。自分の能力を正しく知り、改善が必要と思われる部分は意識的に改善する努力をしていきましょう。

社内で実施できる営業職向けセミナー

営業職向けセミナーに関しては社内で実施可能なものもたくさんあります。「成功事例の共有をするセミナー」は営業職の社員にとっては特に効果的です。実際に業績を上げている社員の話は身近な成功体験として捉えることができ、多くの社員に成功したときのイメージを持たせる効果があります。次に「顧客の声を集めて共有するセミナー」もおすすめです。「顧客の声」はセールストークに役立てることができます。営業マンがどんなに言葉を尽くして商品を売り込んでも実際に商品を購入したお客様の声にはかないません。「顧客の声」を知り、営業に活用しましょう。さらに営業戦略で悩んだときは目的設定が重要です。「目的設定に関するセミナー」で明確な目的設定をして、戦略設定につなげてきましょう。

営業セミナー開催を企画する上で大切なポイント

営業セミナーを企画するときには「何を売っているのか」ということを社員全員に共通の事柄として認識させることが重要です。そして「営業セミナー」と一口に言っても、業種・業態ごとに重要なポイントは異なることを理解した上でのぞみましょう。「どんな営業力を強化したいのか」という目的にも個人差がありますから、各々がしっかりとした目的意識を持って営業セミナーを受けることが求められます。

営業セミナーを実施して社員を育てる

定期的に営業セミナーを開催することは社員の能力を向上させ、社員を育てることにもつながります。「目標は達成しているからそれでいい」といって社員を放っておくことは得策ではありません。どんなに優れた営業マンであっても有意義な営業セミナーで気づきを得て、さらなるスキルアップが望まれることは言うまでもありません。社員一人ひとりの能力に見合った営業セミナーは社員の成長を促すことが期待できるため積極的に実施していきましょう。