営業職と聞くと、どのようなイメージを持つでしょうか。ノルマがあるきつい仕事、外回りの体力勝負など、大変だというイメージを持つ人が多いかもしれません。しかし、営業職に魅力を感じて自らその仕事に就きたいと思う人もいます。そこで今回の記事では、営業職が持つ知られざる側面にスポットライトを当てて、営業職の魅力を幅広く紹介します。なぜ大変なイメージのある営業職に魅力を感じる人がいるのか、その謎にも迫っていきます。

ノルマが大変なのには理由がある

営業職は世間一般のイメージとして、外回りを行ったりノルマがあったり、方々に電話をかけたりと、きつい職種というイメージを持たれがちです。その中でも営業職を大変だと思わせているのはノルマでしょう。ノルマは営業職が会社の中でも他の部署とは大きく異なる点です。なぜ営業職にノルマがあるのかというと、営業職は会社の利益を生み出す重要な部署であり、会社は利益がないと存続や成長をすることができないからです。厳しい売り上げ目標を達成しないと、場合によっては会社が傾き、多くの社員が仕事を失ってしまうこともあり得るでしょう。ノルマを達成するためには、単純に契約を毎月何件取らなければならないというものだけではありません。新規開拓のためのルートをリサーチしたり、プレゼン用の資料を作成したりと、裏でも大変な努力をしています。そのため、一般的に営業職は残業も多くなりがちです。営業職の厳しいノルマは会社を拡大させるための産みの苦しみでもあるため、大変な職種となっているのです。

営業職ならではの醍醐味もある

営業職には他の部署にはない醍醐味もあります。自分の努力や働きが数値化されるため、良い数字を得られるとやりがいを感じたりモチベーションを高く保つことができたりします。これが営業職ならではの魅力といえます。また、基本的に営業職は社外の人を相手にする職種なので、相手が自分の営業に良い反応を示してくれたり、プレゼンによって変化を感じられたりしたときには、努力が報われたと感じられます。契約を結ぶことができれば大きな達成感を得られるため、苦労も多い分喜びも多い仕事となっています。大口契約を結ぶことができれば、社内でも多くの同僚や上司から賞賛され、さらにやりがいを感じることでしょう。

大変な分だけ成長がある

営業職はその仕事内容から、相手の思いを汲み取って自分の考えと結びつけなければなりません。それだけ苦労は他の部署に比べて多くなりますが、苦労した分自分ひとりだけでは獲得できない幅広い視野を持てるようになります。もしも強い自我のもとで営業をし、自分の売りたいものだけを売る姿勢でいれば、顧客も徐々に離れていくことでしょう。自己を強く持ちすぎるとかえって大変な思いをし、結果も返ってこない散々な目にあうことが多いものです。有能な営業マンは、相手のニーズと自分の売りたいものとを上手く結びつけてプレゼンをします。長年営業職として働いていると相手の気持ちやニーズを読み取る能力が上がり、すぐにプレゼンの方向を軌道修正できるまでに成長します。

大変なだけで終わらないのが営業職の魅力

営業職は大変な仕事であることは間違いありませんが、その分大きな達成感があります。大変な部分だけを見て「営業職は辛い」と逃げてしまうか、「大変だけどおもしろい」と感じるところまで続けられるかが、その後のキャリアを決める大きなポイントとなります。ただし、営業職の人たちにただ単に頑張れといい続けるだけでは、やる気を喚起させることは難しいでしょう。とりわけ営業責任者や営業マネージャーは営業職が問題なく仕事を続けられるように支えることが大切です。周りのサポートがなければ優秀な営業職であったとしても、途中で仕事をやめてしまう可能性があります。営業職は会社の要でもあるので、職種の大変さと魅力をきちんと理解し、企業全体で応援することが重要です。