営業を成功させるためには、さまざまな工夫が必要となります。とりわけ魅力的なプレゼンテーションや販売促進の資料を作ることは、営業の成否を分ける重要なものです。そこで注目したいのが、営業ツールとしてのイラストです。文章ばかりではつまらない資料と思われてしまいがちですが、視覚効果に優れたイラストを用いれば、相手の興味を引いて購買行動にも好影響を与えられるでしょう。今回はイラストを営業に上手に活用する方法を紹介していきます。

イラストを入れて親しみやすく

どんなに内容が豊富な販促資料であっても、見てもらえなければ意味がありません。そのため、視覚的な素材を適度に挿入することは、資料を手に取ってもらうためにとても大切なことです。人の目を引くものには写真もありますが、親しみやすさを演出するならイラストが適しているでしょう。とりわけ子どもをターゲットにした親向けあるいは高齢者向けの資料などでは、柔らかさを出して資料を読み進めていくきっかけを作ってくれるでしょう。写真ではできないデフォルメ表現が可能なことも、イラストを使用する理由として挙げられます。デフォルメをすることで何がそのイラストの中で一番重要かがわかりやすくなり、相手の資料に対する関心度が増します。また、写真にするかイラストにするかは適宜使い分ける必要があります。例えば、最新の電化製品を紹介する資料には、イラストではなく商品自体の写真を載せる方が効果的です。一方、電化製品の使い方を説明するページでは、写真よりもイラストの方が単純化でき、より簡潔に説明したいことを伝えられるメリットがあります。イラストは親しみやすさを出せる素材ですが、資料内で使用する場所には注意が必要です。写真を用いた方が効果的な場合もありますので、適材適所で使い分けましょう。

4コマ漫画でわかりやすく

イラストを効果的に使用するテクニックとして、文章の間にただイラストを入れていくだけでなく、4コマ漫画形式で説明する方法もあります。商品の使い方やサービスの流れを物語としてそれぞれのイラストと関連付けて説明していきます。4コマ漫画にするとより相手の興味を引き、内容を理解してもらいやすくなります。イラストは単純に目を飽きさせない視覚的な資料として用いるのではなく、販促資料をより有効にするためのツールとして活用していくことが大切です。

イメージ図で提案内容を図解化

プレゼンテーションをより魅力的にするためにもイラストは有効です。文字や言葉だけで説明するのではなく、イラストを使うとイメージをより共有しやすくなります。また、内容を視覚的に理解してもらうために、イメージを図解することはとても重要です。商品を使うことで得られるメリットなどは、写真やイラストではなかなか表現しきれない部分があります。図解化することで商品の魅力をよりわかりやすく相手に伝えることができます。プレゼン効果を上げるためにも、図解やイラストを積極的に利用しましょう。

視覚にも訴える営業を

ウェブサイトやSNSの利用者が増え、毎日たくさんの情報がネット上を飛び交っています。こういう時代には、イラストを上手に活かして視覚に訴える営業は必要不可欠です。文字ばかりのサイトだとページの直帰率が高くなってしまう恐れがあるため、人々の関心を惹きつける視覚的な素材は重要な役割を担います。視覚的な資料は文字ばかりの資料に比べ、私たちの記憶に深く残るとされています。記憶に残る割合の差はおよそ40%ともいわれており、視覚資料は高い営業効果を持っていることがわかります。視覚的な素材を上手に用いることで営業はスムーズになり、ターゲットの行動にも良い影響を与えることでしょう。イラストは親しみやすさがあり、写真とは異なる表現が可能な優れたツールです。積極的に活用し、ぜひ営業の成果につなげてください。