営業の仕事で成果が出ないときには意外に基本的なことがおろそかになっているのかもしれません。1度どのように営業の仕事をしているのか、チェックすることをおすすめします。営業は第一印象や人柄が影響しやすいものです。本人には気がつかないところが、相手から見ると印象が良くないこともあります。シンプルな10項目をおさえることで顧客との関係が良くなると商談がスムーズに進むことでしょう。

1.清潔感と明るい笑顔が基本です

営業の仕事は第一印象が大きく影響するといっても過言ではないでしょう。自分の髪型や服装は清潔感があるか、毎日しっかり鏡を見てチェックすることです。口角を上げて笑顔を作ることも大切で笑顔になることで気分が明るくなるメリットもあるのです。さらに営業マンはTPOにも気をつける必要があります。扱っている商品やサービスに合った身だしなみ、つまりTPOに合わせた服装や腕時計などを考えて身につけることが大切でしょう。

2.丁寧に!しぐさや資料の扱いに人柄が出る

ひとつひとつの自分のしぐさを意識して丁寧にしてみましょう。普段何気なくしている動作でも相手から見ると雑に感じられるかもしれません。たとえばドアは1度にバタンと音を立てて閉めるのではなく、いったん近くで止めてから閉めると丁寧に感じられるものです。また商品の資料を渡す際にも丁寧に取り扱うことを意識しましょう。資料を大切に扱うことは営業マンが扱う商品への印象もアップすることになります。

3.信頼性が大切!約束を守りレスポンスを速く

顧客は信頼している相手や企業から商品を購入するので営業マンは顧客との信頼関係を築くことが必要です。それには「約束を守る」ことでしょう。社会人として当たり前のことですが、忙しいと小さなことは忘れたり守れなかったりすることがあります。ささいな約束でも相手は覚えているものです。そしてメールや電話などの返信を素早くすることが必要です。レスポンスが速いと相手は自分を大切にしてくれていると自尊心が満たされます。このような小さなことが、引いては大きな信頼へとつながっていくことを覚えておきましょう。

4.計画する!綿密な準備と時間を有効活用し目的意識を持つ

営業の仕事は計画性が売り上げにつながっていくものです。訪問や商談は事前の綿密な準備が大きなウエイトを占めるものです。はじめに自分がすべきことを1枚の紙に全部書き出してみましょう。それを優先順位や時間の流れ順に並べ直すと効率的に行動できるので無駄な時間が少なくなります。今はどの段階で何をしているのか確認することで常に目的意識を持つことができるでしょう。

5.柔軟性を持たせることで臨機応変な対応ができる

社会人にとって必要なのは「臨機応変な対応」でしょう。何ごとも「マニュアル通りには進まないもの」と考えておくことです。予想外の展開になった場合に予定通りの行動をとったとしたらうまくいかないでしょう。ある程度の柔軟性を持たせることで、どんな事態にも対応できます。それには普段から考え方を柔軟にしておく必要があります。物事をひとつの方向から見て決めつけるのではなく広い視野に立ちいろいろな方向から判断する習慣をつけておきましょう。

6.行動力と継続性!諦めずに行動し続けよう

時代は常に動いています。その中で止まってしまえば周囲から取り残されてしまうでしょう。行動し続ける意味は大きいものです。ただし行動すれば必ず失敗もあります。行動しなければ失敗もありませんが、成功もしないでしょう。成功できるのは失敗しても行動をし続け諦めなかった結果なのです。小さな成功の積み重ねが大きくなるまで諦めずに行動し続けましょう。

7.傾聴力は必須!お客様の話をよく聞くことを忘れない

「営業」をするには話が上手でなければ、と思いがちです。しかし顧客は自分の話を聴いてくれる人を求めているものです。聞き上手になると信頼できる人という印象を持たれることになり顧客の方からいろいろな情報を提供してくれるでしょう。顧客と情報の共有をすることで、さらに営業マンが身近に感じられ商品の購入へ結びつく可能性が高まることになります。

8.共感力とはお客様の気持ちに寄り添うこと

相手の話を傾聴していると、お客様は「この人なら自分の気持ちを分かってくれる」と感じるでしょう。相手の気持ちに寄り添い、相手の言葉を繰り返すことで確かめることです。これが「共感力」で気持ちが通じ合っている状態です。営業マンの共感力が高いほど、お客様に信頼されることになります。

9.想像力をフルに使い相手のことを考えた提案へ

営業は相手があって始めて成り立つものです。商品やサービスを提案する際には、まず相手のことを考えてみましょう。このときに必要なのは「想像力」です。相手について集めておいた情報をもとに、できる限り想像力を働かせることで提案する方向性が見えてくるでしょう。

10.コミュニケーション能力を高めよう!名前で呼びお客様をほめること

コミュニケーション能力を高めるために効果的なのは、お客様の名前をできるだけ多く呼ぶことです。初対面で名刺があれば最初のうちに何度も繰り返して呼ぶようにすると覚えやすいでしょう。お客様の名前は商談の前に自分の手帳にローマ字でメモしておくなど工夫することで間違えないようにすることが大切です。また、お客様に会った早い段階で相手をほめることが効果的です。外見や家族についてほめられるとうれしいものですが、お世辞に聞こえないように注意することが必要といえます。

基本が大切!営業マンの心得をおさえて楽しい営業をしよう

営業は一見華やかに見える仕事ですが、商談を成功させるまでには基本的なことを積み上げていく必要があります。営業マンの心得をおさえて、お客様とのコミュニケーションを楽しむことができれば仕事も充実して売り上げアップも期待できるでしょう。