営業職は相手に与える印象が大切な仕事です。スーツや靴、アクセサリーなど身につけるアイテムも大切なポイントですが、どんな髪型をしているかで好印象になるかどうかが左右されることもあります。それほど、髪型は人の印象を決めるポイントになり得るものですが、男性の営業職と女性の営業職で気を付ける点が違うところもあります。では、女性の営業職が実際に仕事で取引相手や顧客と向き合う際、なにを重視して髪型を整えておくといいのでしょうか。そこで、ここでは営業職にふさわしい女性の髪型についてポイントを3つに絞って紹介します。

女性の髪型はショートだけでなくても大丈夫

男性営業職の髪型はショートが必須です。しかし、女性の場合は必ずショートでなければいけないというわけではなく、ロングでも問題ありません。もちろん、女性の場合もショートは活発でしっかりしたように見える、明るく快活なイメージなど、好感の持てる髪型のひとつです。ただ、ベリーショートや奇抜なツーブロックは、よほど似合っていない限りあまり営業職として適しているとはいえません。ある程度女性らしくやわらかい雰囲気が感じられ、年齢にもマッチしたショートヘアなら好印象に映ります。
一方、男性に比べて髪の長さに幅があるぶん、アレンジをきかせやすいのが女性の髪型ならではのメリットです。そのため、適度におしゃれを楽しむことも可能でしょう。特にアパレルやコスメを扱う会社の営業のように、おしゃれに関連する職種の場合、顔となる営業職の人がおしゃれに無頓着だと信用されないということもあり得ます。そのため、パーマをかけるなど、ある程度アレンジの幅をきかせることが許される場合もあります。ただ、あくまで仕事として、取引相手として向き合うのですから、カジュアルすぎる髪型や奇抜な髪型はNGです。

女性の営業職はヘアピンとヘアゴムが重要!

女性の営業職の髪型はショートでもロングでも大丈夫ですが、気をつけておかなければいけないポイントはいくつかあります。取引相手とのコミュニケーションが大切な職業柄、表情が相手によくわかるように、顔全体をすっきり見える状態に整えておくことが大切です。女性の場合、ショートといっても男性のショートよりは長く、前髪が長めになることもあるでしょう。そんなときは、前髪が目にかかることがないように、ヘアピンでさりげなく止めておくほうがいいです。
また、セミロングやロングにしているときも、サイドの髪が顔にかからないようにしておきましょう。そのためにはヘアゴムが必須です。長い髪のまま下していると、どうしてもカジュアルな印象になり、営業職としては向いていません。そのため、後ろ髪やサイドの髪が顔にかかってくるようならば、ヘアピンで止めるか、ヘアゴムでまとめておくことが大切です。すっきりした印象を与えられる範囲内ならば、多少気分を変えたり仕事に向かうモチベーションを上げたりするために、止め方やまとめ方でアレンジをきかせてもいいでしょう。

カラーは落ち着いたものにすること

髪をカラーリングすることが珍しくない時代ですが、実際には派手な髪色は印象がよくありません。そのため、ビジネスシーンではやはり黒か落ち着いた茶色にしておくのが無難です。日本ヘアカラー教会(JHCA)では、美容師の勉強のために作成されたカラーリングのレベルスケールがあり、「職場のヘアカラーを考える」という活動も行っています。
一般的に、就活やビジネスの場でふさわしい女性の髪色はJHCAの提供するレベルスケールで7トーンまでと言われていることが多いです。7トーンは平均的な日本人の髪色よりも少し明るめのほのかに茶色がかった色で、企業でもJHCAのレベルスケールをもとに社則で髪色の許容範囲を定めている企業もあります。ただ、もとの髪色は人によってさまざまですから、同じようにカラーリングしても仕上がりの発色が微妙に違うこともあるでしょう。また、光の当たり具合によって見え方が異なることもあります。要は、派手過ぎず、落ち着いた違和感のないカラーにしておくことが大切です。

営業で与える印象を意識した髪型にしよう

営業で人に接するときには、身だしなみに気を配るのは大切なことです。髪型もそのひとつであり、髪型次第で相手に与える印象が違ってくることもあります。職種によってどんな雰囲気が望まれているのか、多少異なることはあるかもしれません。ただ、カジュアルすぎる髪型は避ける、ヘアピンやヘアゴムですっきりまとめる、自然で落ち着きのあるカラーリングにするなど、いくつか押さえておきたいポイントがありました。あとは、営業職である自分の身だしなみが、顧客や顧客になり得る見込み客にどんな印象を与えるのかをしっかり意識し、ビジネスの場にふさわしい髪型に整えておくことが大切でしょう。