営業になったらしっかり稼ぐことも大切でしょう。営業職の給料は、歩合制が採用されていることが多いです。歩合制は一般的な固定給の給与体系とは大きく異なります。営業職を目指す人は、歩合制の仕組みについてしっかり理解しておくことが大切です。営業として成果を出せれば、大幅な給料アップにつなげることも可能になります。そこで、歩合制に関して2種類の歩合制の仕組みと歩合制のメリット・デメリット、歩合の給料の決まり方などについてお伝えします。

営業職の歩合制は2種類

一般的に、歩合制といった場合は成果と連動して報酬が支払われる給与体系であることを意味します。営業職の歩合制には2種類あり、固定給プラス歩合制と完全歩合制です。
固定給プラス歩合制の場合、成果が上がらなくても固定給を受けとることができます。最低保証がある歩合制と理解すればよいでしょう。ただし、固定給として保証されている給料は、一般的な完全固定給の人の給料よりも安く設定されていることが多いです。成果を出して歩合給を得なければ、満足できる給料は得られない可能性があります。
一方、完全歩合制の場合ははっきりしています。成果が上がれば上がるほど報酬は増えますが、成果がまったく上がらなければ報酬はゼロということもありえる点が特徴です。ただし、出張旅費などの経費については会社負担になるのが一般的でしょう。

歩合制のメリットとデメリット

営業職に多い歩合制にはメリットとデメリットの両面があります。主なメリットは3つです。1つ目は、頑張りがそのまま給料に反映されることです。成果と報酬が連動しているため、モチベーションを維持しやすいでしょう。2つ目は、実績が自信につながることです。成果に連動した報酬を受け取ることで、会社から評価されていることを実感できます。3つ目は、自分の時間を作りやすくなることです。特に完全歩合給の場合は出社義務がないケースも多いといわれています。勤務時間に関して自由裁量が増える点がメリットです。
一方、主なデメリットも3つあげられます。1つ目は、過重労働につながりやすいことです。成果を求めるあまりオーバーワークにならないように気をつけましょう。2つ目は生活が不安定になりやすいことです。出社時間の制限が少ないため、生活サイクルの乱れにつながる可能性があります。3つ目は、職場の人間関係構築が難しくなることです。職場の同僚などと顔を合わせることが少なくなりますので、人間関係を良好に保つ配慮が必要になります。

営業職の歩合はいくらになる?

歩合制の営業職はいくらぐらいもらえるのかについても気になるでしょう。平均値としてどれぐらいもらえるのかといった統計データはあるでしょうが、歩合制の場合は人によってもらえる給料のばらつきが大きいため、平均値はあまり意味がありません。また、企業によっても歩合制の給料計算方法は異なります。勤めている会社の算定方法をしっかり理解しておきましょう。
歩合制で受け取ることができる報酬は、営業個人の成績に連動するのが基本です。しかし、働いている企業の業績によっても左右されることがあります。たとえば、人材業界やIT業界などの営業で歩合制の場合は、需要が高いため効率的に歩合給を稼ぎやすい環境にあるといわれています。一方、衰退産業などで歩合制営業を行う場合は、成長産業よりも低い歩合給になる可能性もあるでしょう。

努力や職場環境次第では歩合で大きく稼げる!

歩合制の営業職になれば、一般的な月給制の人よりも稼げる可能性があります。もちろん、稼ぐためには成果を上げなければいけません。しかし、そういった環境に身を置くことで、自らの営業スキルを伸ばしていく機会も広がります。また、モチベーションも維持しやすくなります。固定給に魅力を感じない人は、歩合制の営業職を目指してみるとよいでしょう。